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MAZE PROJECT

コラム

Column

札幌の編集室で行う劇場用DCP作成の基本ステップとデータ構成

札幌の編集室における劇場公開に向けたDCP作成ステップとデータ構成

札幌での映像制作において、完成した映画やシネアドを劇場で上映するためには、DCP(Digital Cinema Package)と呼ばれる専用フォーマットへ変換する作業が必要です。このデータ変換作業は、劇場の上映システムに適合する厳格な仕様とデータ構成のルールが定められています。

本記事では、劇場公開に向けた編集室でのデータ作成のステップ、DCP作成時に設定する映像と音声の基本項目、DCPを構成する主なデータとそれぞれの役割について解説します。DCPの仕組みと具体的な作成手順を事前に理解しておくことで、劇場納品時の予期せぬトラブルを防ぎ、スムーズな上映準備を進められます。

札幌で映画やシネアド上映に向けたDCP作成とポストプロダクション支援

MAZE PROJECTは、映画や展示映像など幅広い映像制作に対応したDCP作成を行っています。劇場上映には、映像・音声のMXFファイルや再生順序を指示するXMLファイルなど、厳格な規格に沿ったデータ作成が求められます。これらの作業を円滑に進めるポストプロダクション業務として、お客様の映像制作をサポートします。

札幌の自社編集室では、映像編集からDaVinci Resolve Studioを使用したカラーグレーディング、最終的なデータパッケージ化まで、各案件に合わせた適切なワークフローをワンストップで提案・提供します。リビングルームを模した対話型デザインの空間で、制作者と密なコミュニケーションを取りながら作業を進められます。

さらに、カラーグレーディングからフィニッシュまでを、撮影時に担当した技師が一貫して行う体制を整えています。現場の状況や光のニュアンスを把握している技師がデータ作成を担当するため、監督やプロデューサーの制作意図を損なうことなく、意図した通りの劇場用データとして仕上げられます。

1998年の創業以来、長きにわたる運営実績と多数の映画やテレビCMの制作参加実績を基に、劇場公開に向けた映像作品の完成をサポートします。DCP作成に関する技術的な仕様や段取りでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

劇場公開に向けたデータ作成の段取り

ノートパソコンでの映像編集作業

完成したマスター映像を劇場で上映するためには、DCPという専用フォーマットへの変換が必要です。編集室で行われる作業は、主に以下の段取りで進みます。

1.マスターデータのインポート

まずは、カラーグレーディングとMA(音声編集)が完了した映像および音声のマスターデータを準備します。これらのデータをDCP作成用ソフトウェアにインポートすることから作業が始まります。ここで映像と音声の同期を確認し、後続の処理へ移行します。

2.サーバー向け形式へのエンコード

ソフトウェア上でデータを結合し、劇場のデジタルシネマサーバーで読み込める形式へ変換します。

映像ファイル(連番画像)や音声ファイル(WAVなど)を規格に従ってエンコードする工程へ進みます。この変換処理には、元の映像データ量に応じた時間がかかります。

3.専用メディアへの書き出し

作成されたパッケージデータは、物理的なメディアに書き出します。DCPは一般的なパソコン用ファイルシステムではなく、劇場のサーバーが認識できる専用フォーマットで保存しなければなりません。実作業では、Linux環境で使われるEXT2やEXT3形式でフォーマットされたハードディスク、またはUSBメモリを使用します。メディアへのデータ転送が終わった時点で、一連のステップが完了となります。

DCP作成時に設定する映像と音声の基本項目

音響ミキシングを行う手元作業

DCPを作成するプロセスでは、ソフトウェア上で映像と音声の各項目に適切な値を入力し、規格に準拠したパッケージデータとするための設定を行います。

映像フォーマットと色空間の指定

映像データについては、劇場のスクリーン比率に合わせた解像度とフレームレートの指定が求められます。解像度は、FlatやScopeといったアスペクト比に応じた2Kまたは4Kの数値を適用します。同時に、フレームレートは一般的に24fpsを指定し、上映システムとの適合性を保ちます。

また、色空間の管理も欠かせない要素です。テレビ向けにRec.709で制作されたマスターデータを使用する場合、上映時に意図した色域で表示されるよう、デジタルシネマ規格であるDCI-P3への変換をソフトウェア上で設定します。

音声チャンネルの割り当て

音声データに関しては、チャンネルの割り当てを規格通りにマッピングします。劇場上映で標準的な5.1chサラウンドを構築するため、L(左)、R(右)、C(センター)、LFE(低域効果)、Ls(左サラウンド)、Rs(右サラウンド)の各チャンネルへ音声データを配置します。

設定に誤りがあると、再生時にセリフが中央から聞こえないなど、音響バランスが崩れる原因につながります。制作者が意図した音場を上映環境で再現できるように各入力項目を管理し、劇場へ納品するパッケージデータを仕上げます。

DCP(デジタルシネマパッケージ)を構成する主なデータとその役割

DCPは単一の動画ファイルではなく、複数のファイルが格納されたフォルダとして構成されます。それぞれのファイルが独立した役割を持ち、劇場システムで再生するための情報を担っています。パッケージに含まれる主要なデータを以下に解説します。

映像と音声のMXFファイル

パッケージの中心となるのは映像と音声の実体データです。映像データはJPEG2000形式で圧縮され、MXFファイルとして格納されます。音声データも同様にMXFファイルとして保存されますが、非圧縮のリニアPCM形式を用います。映像と音声はそれぞれ独立したファイルとして保持される仕組みです。

再生順序を指示するCPL

映像と音声のMXFファイルを同期させ、劇場のデジタルシネマサーバーに再生順序を指示するのが「CPL(Composition Playlist)」です。これはXML形式のファイルであり、再生タイミングをサーバーへ伝える役割を担っています。

データの整合性を確認するメタデータ

システムがデータを正しく読み込むためのメタデータも含まれます。「PKL(Packing List)」は各ファイルのサイズやハッシュ値を記録したXMLファイルで、データの破損や改ざんがないかを確認します。「ASSETMAP」は全体の目次として機能し、各ファイルの配置場所を記録しています。

これらのデータが規定通りに連携する仕組みをとることで、劇場でのスムーズな上映準備につながります。

DCPの作成もMAZE PROJECTへお任せください

MAZE PROJECTでは、編集・グレーディング・データマネージャー業務など、幅広く対応しています。劇場公開用のデータも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

【Q&A】札幌の編集室で行うDCP作成とデータ構成についての解説

Q1.編集室でマスター映像からDCPを作成する際の基本的な段取りを教えてください。
A.マスター映像と音声をソフトウェアにインポートし、劇場用フォーマットへエンコードします。その後、指定のファイルシステムでフォーマットしたドライブにパッケージデータを書き出します。
Q2.DCP作成時にソフトウェア上で入力する映像や音声の基本設定を教えてください。
A.映像は劇場の比率に合わせた解像度とフレームレート、デジタルシネマ用の色空間を指定します。音声は5.1chサラウンドなどのチャンネル割り当てを規格通りにマッピングします。
Q3.DCPのフォルダ内はどのようなファイルデータで構成されていますか?
A.映像や音声のMXFファイルのほか、再生順序を指示するCPL、ファイルの破損を確認するPKL、全体の目次となるASSETMAPといったXMLファイルで構成されます。

DCP作成や編集業務は札幌に編集室を構えるMAZE PROJECTへ

会社名 MAZE株式会社
住所 〒064-0805 札幌市中央区南五条西14丁目2-16サンタナビル
TEL 011-213-1404 (平日10:00~18:00)
メール info@mazeproject.net
URL https://www.mazeproject.net/
事業内容 映像ポストプロダクション/ TVCM・デジタルシネマ・テレビドラマ
その他映像作品全般における撮影~編集までの技術提供及び撮影機材レンタル業務